江戸時代から村上藩によって鮭のふ化事業をやっていた新潟県の村上市へ一度行きたいと思っていました。思い立って行って来ました。三面川の分流(種川)を遡上する鮭をガラス越しに見られるイヨボヤ会館へまず行きました。今年は、まだ遡上が始まっていないので自然の小さな魚はいましたが、鮭を見ることは出来ませんでした。村上には百種類を超える鮭料理があるそうで、頭から尾びれまで何一つ捨てることなく鮭を使い切る知恵と工夫が今も生きているそうです。村上の代表的な風景が、軒先や老舗の加工場に吊り下げられた塩引き鮭の姿です。そうした老舗のひとつに行きました。ちょうど町屋の屏風まつりというイベントもやっていて、間口はせまくても奥行き70メートルほどの町屋の中は、千匹を越える塩引き鮭、みごとな屏風や人形もかざってありました。雪がちらつきだすと、塩引き鮭づくりも本番だそうです。これからも伝統は受け継がれて、村上の塩引き鮭は続くと思いました。
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